ごまめぼし

ごまめさんのダラダラした日常

ふうりん

夏の夕暮れ
あなたと歩いて
わたしの心がゆれて、ゆれて
あの日はもう戻ってこないけれど
わたしはあの日何度もあなたに好きだと告げたかった。




今もこれからもあなたは心の中に在り続けるんだろうな、と思うよ。
だってきっと好き合っていたのに。
私たち一度だって結ばれなかったから。
結婚するんだ、と言わなきゃダメね。
その上でずっとずっと好きだったの、と告げたい。
きっとあの人は知ってるよ。と言うのだろう。



さようならね、わたしの心。





結婚に際してセンチメンタルになっている。
旦那になる人をもちろん愛している。
世界で一番愛している。
でもあの人が心の本当の欲しかった所を初めて埋めてくれたあの日に、私はやっと私になれた。
一度だって恋人にはなれなかったけど、お互い心の底から恋をしていたと思う。
きっとあの人は私の結婚を祝うだろう。
私はそれが心の底から嬉しく、そして哀しい。